山と雲、現実と心。新しい表現の発見。
古池や 蛙飛びこむ水のおと 松尾芭蕉
みちのく、おくのほそ道をじっくりとトレースする旅、人生の目標のひとつです。かつてバイクの旅で松島と平泉へ立ち寄ったことがあります。その年は震災のあった年で、震災への旅でした。
2011年の松島の景色と西行に関する石碑。「みちのく」は心の旅。松尾芭蕉の「奥の細道」は、心の旅と現実の旅を重ねるという表現で、ゲームの世界と現実の世界を重ね合わせたPokémonGOの仕組みと重なります。次元の違う二つの世界が混ざり合ってできる新しい世界を楽しませてくれます。
実際に自分の目で見るべきではないかと、震災の報道が落ち着いてきたころ、現地へ行ってボランティアをしてきました。ボランティアを終え、気仙沼から陸前高田へ。海岸沿いに広がる震災の爪痕。言葉を失い、写真を撮る気もおこらず、あまり写真は残っていません。